【文法解説】日本語能力試験 JLPT N5「~方(かた)」例文・導入例・誤用例も!

先生
こちらの記事は下記のような方を想定した文法解説記事となっております!

  • 日本語能力試験 JLPT N5の文法「~方(かた)」を初めて教える事になった日本語教師
  • 久しぶりに「~方(かた)」の文法を教えることになり内容を確認したい日本語教師
  • 日本語教師になることに興味がある/勉強中の方

文法「~方(かた)」の概要

記事中に登場する記号の見方

記号の見方:品詞
V(Verb)…動詞
いA(i-Adjective)…い形容詞
なA(na-Adjective)…な形容詞
N(Noun)…名詞
Adv(Adverb)…副詞

意味

~する方法
〈英訳〉way to do something

接続

~ます+方(かた)

JLPTレベル

日本語能力試験 JLPT N5

該当文法が使わているテキスト

文法「~方(かた)」とよく一緒に使われる単語

動詞

  • 書きます
  • 読みます
  • 行きます
  • 作ります
  • やります
  • 使います

文法「~方(かた)」を使った例文

  • 銀行までの行きを教えてください。
  • この漢字の読みは何ですか。
  • この料理の作りを知っていますか。
  • すみません、書きがわからないんですが…。
  • 仕事のやりを教えます。
  • 注文のかたがわからないんですが…。
  • インターネットで、行きを調べます。
  • すみません、お名前の読みを教えてください。
  • 洗濯機の使いがわかりません。
  • そのやりはあまりよくないです。

文法「~方(かた)」を使った導入例

導入例1

先生
友達(田中さん)の家に招待されて、料理をごちそうになるという場面を提示します。

田中:どうぞ、食べてください。(親子丼、牛丼、カレーなどを提示)

A:いただきます。

田中:どうですか。

A:おいしいです。どうやって作りますか。

田中:作りですか。簡単ですよ。あとで教えますね。

A:ありがとうございます。田中さん、この近くに安いスーパーがありますか。

田中:スーパーですか。この近くだったら、ABCスーパーが安いですよ。行きを教えましょうか。

A:ありがとうございます。お願いします。

先生
ここで学習者に田中さんはAさんに何を教えたか質問します。

生徒:田中さんはAさんに、料理の作りを教えました。
生徒:田中さんはAさんに、ABCスーパーへの行きを教えました。

導入例2

先生
学校で先生に申し込み書について質問している場面を提示します。

学生:先生、すみません、来月のスピーチ大会に参加したいです。どうしたらいいですか。

先生:では、これを書いてください。

学生:この漢字は何ですか。

先生:その漢字の読みですか。読みは「もうしこみしょ」です。

学生:これは・・・どうやって書きますか。

先生:学校が終わってから、書きを教えますね。あとで事務所へ来てください。

学生:わかりました。

先生
ここで学習者に先生は学生に何を教えたか質問します。

生徒:先生は学生に漢字の読みを教えました。
生徒:先生は学生に申込書の書きを教えました。

学習者がよくする文法「~方(かた)」の誤用例

先生
辞書形で接続する学習者がいるので、変換練習をしっかり行ってから、次の練習に進んだ方がいいでしょう。

例) 教師  →  学習者
書きます →  書き方
します  →  しかた
作ります →  作り方
読みます →  読み方

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日本語教師キャリア マガジン編集部

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日本語教師キャリア マガジン編集責任者。これまで1,000名以上の日本語教師との面談実績あり。特に就職や転職の分野に強く、養成講座や検定試験など日本語教育に関わる有益な情報を経験を織り交ぜながら発信中!直近では「日本語教育の質の向上」を目指している。